2025.08.07
大正時代と現代
ずいぶん久しぶりに投稿します。
毎日読書は欠かしたことがないのですが、最近はこの欄に投稿するのではなく、「ブグログ」というネット上のシステムに投稿しています。読んだ本のレビューを簡単に記録できるので、個人的にはいいのですが、このホームページを充実させることになりませんので、これから少しこの欄にも投稿したいと思います。
最近気になったのは、参院議員選挙ですが、国民民主党と参政党が躍進しました。世界的な保守化の潮流に乗っているのだと思いますが、確かに既存の政党はお年寄りや既存の成功者の側に立っており、若者の利益を主張することができていないのだと思いました。したがって、参政党現象というのは、「右傾化」というより、現代の若者から既存勢力への不満の受け皿がやっとできたのだと思います。したがって単なる「一時的な流行」ではなく、新しい政治の時代の始まりのような気がします。
最近読んだ本なのですが、「近代日本の大誤算」というのがあります。この中に大正時代のことが書いてあるのですが、大正時代も今と同じようにとんでもない「成金」が出現する一方で、大学出ても就職できないニートも多く、軍事費の増大に反対してたと思ったら、いつの間にか軍国主義の潮流に飲み込まれてしまう時代だったのです。デモクラシーを叫べば叫ぶほど反動の世の中がやってくる。財政の健全化を目指そうとすればするほど超乱脈財政の時代が来るというのは、既に何度も経験していますが、やはり歴史は繰り返すのだろうと思います。
世界大恐慌が1329年で、日本では1930年~1931年の間は「昭和恐慌」という名前が付けられていますが、その当時は「多子化問題」が深刻で、「娘を売る」という行為が流行ったそうで、秋田県の13歳から25歳の女性で売却された9473人を追跡したデータがあります。それによると
⑴子守女中 4271人
⑵女工 2681人
⑶売春婦 1383人
ということだったようです。
現代の日本は多子化どころかたいへんな少子化で、
2024年の出生数 68万人 だそうで、昭和24年の出生数270万人と比較すると1/4になってます。
2023年に「こども家庭庁」という役所が創設され、現在の大臣は三原じゅん子ですが、ここの年間予算は2024年度で41兆1457億円です。今まで70兆円以上のお金が投下されましたが、出生数は減少し続け、生涯特殊出生率はなんと1.11という史上最低になっています。
2024年に出生した子供一人当たり、1000万円配分しても、ことも家庭庁で使った予算は使い切りません。いったい役所というのはお金を使って何をやってるのでしょうか?
最近、コメが足らなくなり、備蓄米を放出してやっと価格が落ち着いてきましたが、「実はコメの生産量が足らなかった」というのですから、びっくりしました。農水省には3万人もの役人がいて、コメの生産量も把握してなかったというのですから…
まあ、いつの時代でも、正しいことが行われずに間違った方向に予算は使われ、組織は肥大化し、世論は誘導され、常に戦争の時代は続くのです。