2019.04.21
75歳以上が1/4時代の到来
4月20日の日経新聞の報道によると、国立社会保障・人口問題研究所は2040年までの世帯数の将来推計を公表しました。それによると
2015年 2040年
世帯数 5333万 → 5075万
高齢者世帯割合 36.0% → 44.2%
高齢者独身世帯 32.6% → 40.0%
となっています。特徴的なことは、1世帯数がいよいよ減少する時代に突入した(2040年までに300万世帯減少する)、
2単身化 単身世帯2015年1841万世帯→2040年1994万世帯(153万世帯増加)
3高齢化 高齢者世帯の和露愛が44.2%まで増加し、その40%は75歳以上の高齢者の単身世帯
ということです。
「75歳以上のおひとり様」がここまで増加する社会を想像すると、最大の課題は膨れ上がる社会保障費をどう賄うのかということでしょう。社会保障費は現在でも財政を圧迫している最大の歳出先であり、予算の1/3は社会保障費に費やされています。年金だけでなく医療保険や介護保険も膨れ上がります。
75歳以上の人だけが増大するという社会が到来することが確実であるにもかかわらず、経済成長だけを念仏のように唱えて、大量に国債を発行し続けていれば、行き着く先はいったいどうなるのでしょうか?